一瞬一瞬のひとの笑顔をつなぎ止めたくて
ワシは写真を撮ってきた。
ずっとわかっていたことだけれども
今年初めて強く思えたことは
撮るとき、ワシの体の中をお囃子が駆け抜けていくことだった。
シャッターを切るのは、そのお囃子のリズム。
阿波踊りの二拍子、連によっては1拍子。
この踊りにはこの笑顔、そしてこの太鼓、さらにこの鉦の音。
撮ってばかりいると、
せっかくの阿波おどりも
レンズ越しにしか感じられないなーと反省していたけれど、
その実、ちっこいカメラの中にも
それぞれの連、それぞれのお囃子、それぞれの踊りが
ちっこい世界となってエネルギーを爆発させていたんだ。
楽しいことはあっというまに過ぎていく。
物足りないうちに、どんどん過ぎていく。
高揚感に引きずられて、ワシの阿波おどりはまだまだ撮れないのだ。
■写真は天狗連。
今年40周年を迎える、高円寺でも古参の連。
風の音のような軽やかなお囃子に
「その人」を感じられる踊りがなんとも好き。