
毎年、この時期に、急に冷え込んで、炬燵をだして縮こまっていた。
ピーンとはりつめた風を頬に感じながら、人の流れの中に身をおいて、
屋台のあったかなランプのあかりに心をゆらしていた。
欲しいものはないけれど、そこに何かがつまっているような気がするお祭りの宵。
だけど、今年は駄目だね。
気温だけじゃなくて、どこもかしこも、重くてまだるっこしい空気がただよって、
「ああ、人出が少ないね」なんて、ぼやき半分の雰囲気がある。
携帯電話で話し込む屋台のおにいさん、ちょっと品揃えの悪いお面の屋台。
うきうきとしたお祭り気分が消えちゃってる。
すべてのものが「開運」できるといいんだけど。