
京都・西陣の地にある引接寺(いんじょうじ)。小野篁作と伝わる閻魔像がある事から、千本閻魔堂とも呼ばれます。その境内に咲く八重桜が普賢象桜。花の中央に見える葉化した雌しべが、普賢菩薩の乗る象の牙に似ている事からこの名で呼ばれます。
足利義満の時代に後小松天皇がその美しさを激賞したと伝えられ、以来この地に連綿と咲き続けています。遅咲きの桜としても知られますが、平成19年4月14日現在で咲き始めていた事から、今頃は丁度見頃になっているのではないでしょうか。
また、この花は椿の様に花ごと落ちる事でも知られ、むしろその落花の風情にこそ真価があるとまで言われます。誰も居ない早朝に訪れ、まだ踏み荒らされていない情景を見るのが通だとか。離れた場所に住んでいると、ちょっと難しいですけどね。
京都の桜の掉尾を飾る銘花です。