花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。 雨にむかひて月を戀ひ、たれこめて春のゆくへ知らぬも、なほあはれに情ふかし。 咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見どころおほけれ。 (徒然草 137段)